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寒い冬の夜、こんな歌を読みたくなりました。 束の間のものは語らず深々と 積み重ねゆく 豊饒の雪 いたみ深き 春を雪降る 雪みれば ひそめるいのちの 言葉を思ふ 地に呻き 聞こえくる夜を香にたかく 摘み来し花の 水仙にほふ 前生は 何にてありしと 花に問ふ ま冬の土に 咲きし水仙 わが疼みに しみて降りくる節分の 粉雪のあはれ 淡くひねもす 寒椿 くれなゐふかき冬にして わが問ふことの あまりに多き これらの歌は、大伴道子さんの歌集『羅浮仙』に収められているものです。 http://magnoria.at.webry.info/200801/article_20.html ←大伴道子さんについて ”羅浮仙”は中国・隋の国(589―616)、趙師雄が羅浮仙に遊び、立ち寄った林間の料亭で、夕靄の中で美しい婦人が羅の衣をまとい、芳香を漂わせて師雄を招いたのに誘われ、酒を酌み交わして杯を重ねるうちにいつか酔い伏してしまった。夜明けの冷気に目を覚すと、美人の姿はなく、身は梅香る樹のもとに在った。美人は梅の精であったという故事によります。 小林古径の筆による「羅浮仙」という一双の屏風絵があり、この歌集の扉と函にはこの絵がつかわれています。 http://www.gallerysugie.com/mtdocs/artlog/archives/000541.html ←小林古径「羅浮仙」(セゾン現代美術館所蔵) http://kuriko.jugem.cc/?eid=619 ←クリコの観能日記 |
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