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help リーダーに追加 RSS 春と修羅

<<   作成日時 : 2007/09/13 14:16   >>

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  春と修羅    宮澤賢治

心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の濕地
いちめんのいちめんの諂曲模様
(正午の管楽よりもしげく
 琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(風景はなみだにゆすれ)
碎ける雲の眼路をかぎり
 れいらうの天の海には
  聖玻璃の風が行き交ひ
   ZYPRESSEN春のいちれつ
    くろぐろと光素を吸ひ
     その暗い脚並からは
      天山の雪の稜さへひかるのに
      (かげらふの波と白い偏光)
      まことのことばはうしなはれ
     雲はちぎれてそらをとぶ
    ああかがやきの四月の底を
   はぎしり燃えてゆききする
  おれはひとりの修羅なのだ
  (玉髄の雲がながれて
   どこで啼くその春の鳥)
  日輪青くかげろへば
   修羅は樹林に交響し
    陥りくらむ天の椀から
    黒い木の群落が延び
      その枝はかなしくしげり
     すべて二重の風景を
    喪神の森の梢から
   ひらめいてとびたつからす
   (気層いよいよすみわたり
    ひのきもしんと天に立つころ)
草地の黄金をすぎてくるもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに
(かなしみは青々ふかく)
ZYPRESSENしづかにゆすれ
鳥はまた青ぞらを截る
(まことのことばはここになく
 修羅のなみだはつちにふる)

あたらしくそらに息つけば
ほの白く肺はちぢまり
(このからだそらのみぢんにちらばれ)
いてふのこずえまたひかり
ZYPRESSENいよいよ黒く
雲の火ばなは降りそそぐ

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
magnoriaさん、こんにちは。
『春と修羅』、ふつうの詩集の、縦書きでしか読んだことなかったから、こうして横書きにして見ると、文字の曲線が縦書きの時以上によく解って、美しいなぁ、と思いました。賢治は思いつかなかったんでしょうかね。(^^)
いつも思うのですが、magnoriaさんのブログに、ブログ内検索があったらなー、と思います。たしかこの人について書いてあったなぁ、と後で思っても、探すのが大変で…。できたら付けてください。
魂のいもうと
2007/09/13 16:46
魂のいもうとさん、コメントありがとう(^^)。その後元気でやってますか?ブログ内検索は自分でもないと不便なのであったらいいなと思っているのですが、BIGLOBEにその機能あるのかな…?やってみますね(^^)。
magnoria
2007/09/13 18:24
是非お願いします

少々面倒ですが
チャレンジして欲しいです

http://faq.at.webry.info/200503/article_10.html
s.k
2007/09/14 18:01
s.kさん、教えていただいてどうも有難うございます!(^^)。がんばってみます。
magnoria
2007/09/14 19:35

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