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help リーダーに追加 RSS 「女たちの肖像 友と出会う航海」 中村輝子

<<   作成日時 : 2007/07/02 17:49   >>

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 昨晩何気なく「スピリチュアリティを生きる 新しい絆を求めて」(樫尾直樹編 せりか書房)を読んでいたら、西谷修という現代思想の研究者のインタビューの中で、フランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシーとハンナ・アーレントの考えが近いということが述べられていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%B0%B7%E4%BF%AE
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/nishitani/Top%20Page.html
ジャン=リュック・ナンシーもハンナ・アーレントもどんな思想なのか私には全く知識はないが、半年ほど前にブックオフの105円コーナーで見つけてきた「女たちの肖像 友と出会う航海」(中村輝子 人文書院)にハンナ・ア(ー)レントのことが紹介されていたのを思い出して、この本を読んでみた。ハンナ・アレントはドイツ・ハノーヴァー生まれの政治哲学者。ドイツ系ユダヤ人である彼女はナチの台頭によってアメリカに亡命。その間ユダヤ人亡命者の子供達をパレスチナに移送する仕事に従事。渡米後プリンストン、コロンビア、シカゴ各大学で教えるほか評論活動で画期的な著作を著わし、歴史と政治に対する深い洞察力と卓見を示した。親友の作家メアリー・マッカーシーは「恐るべき知力とすばらしい常識のみごとな結合」と評した。ハンナ・アレントは「存在と時間」に取り組んでいた当時のハイデッガーと恋仲であったこともあり、彼の情熱的思考にインスピレーションを与えたのは彼女だったという。妻子ある彼との恋愛に悩んだ彼女は、100年前のベルリン・サロンのラーヘル・ファルンハーゲンの伝記を書くことに熱中することで精神の立ち直りを得ることができた。彼女が生涯のうちに親しく交わった人の中にはヤスパース、ベンヤミン、W.H・オーデンという名もある。
http://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006/e/cff2dbe54cbb3c541a490cfa6eabea66
 この「女たちの肖像 友と出会う航海」(中村輝子 人文書院)という本に取り上げられているのは、他にアイザック・ディネーセン、ゾラ・ニール・ハーストン、リリアン・ヘルマン、ジョージア・オキーフ、ナディン・ゴーディマ。ほとんどが以前から私が多少なりとも興味や憧れの気持ちを抱いていた女性ばかりだ。この本の中には彼女らの美しい写真も数葉づつ収められているが、中村輝子というこの著者の文章を読んでいると、人間とは女性とはこんなに美しく気高い存在であり得るのかという感嘆の気持ちを禁じえない。彼女らは家庭的には恵まれない人生だったかもしれないが、真実の友がいたのだ。
 中村輝子という方についても私は詳しいことは知らないのだが、巻末のプロフィールを見ると、次のように書いてある。1938年生まれ。1962年東京大学社会学科卒業。共同通信社勤務。74〜75米ハーヴァード大学ニーマン特別研究員。共同通信社といえば私の尊敬する女性の一人加藤周一夫人の矢島翠さんもここの記者だったはずだ。私には愛読書というものはたくさんあるが、その中でたぶん十指の内に入るくらいこの本は品格があり素晴らしいと思う。絶対お勧めです!中村輝子さんはメイ・サートンの翻訳もされています。
http://www.msz.co.jp/book/author/14171.html

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