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春を売る
昨日、古典の勉強会で「更級日記」を読んだのだが、その中に高浜の遊女というのが出てきた。高浜とは現在の大阪府三島郡島本町で、淀川の西岸、水無瀬の南にあった舟着き場で、淀川では、河口の江口とこの高浜が遊女で有名だったのだそうです。 http://tougen.at.webry.info/200711/article_4.html ←幽霊M蔵のぼやき http://blog.livedoor.jp/mizuho1582/archives/51145627.html ←石野良和のブログ(日々更新)... ...続きを見る |
2008/02/10 15:08 |
白い小鳥ちゃんは恋のキューピッド?
昨日は午後から冷たい雨で、電話の向こうでこれから出掛けるといってはしゃいでいる友人のことが気がかりで、心配で心配でたまらなくなったりした。悪い人に騙されていたらどうしよう、マッチ売りの少女みたいに儚い夢で終わったらどうしよう、そんなことまで考えたのだけれど、悪く考えればきりがない、考えてみれば子どもじゃないのだし、本物と偽者の違いはちゃんと分かる人だから、と思ったら気持ちが楽になった。一夜明けて、今朝は寒いけれど、いい天気(^^)。なんとなくまた、江國香織の「ぼくの小鳥ちゃん」が読みたくなった... ...続きを見る |
2008/02/10 10:14 |
オノデラユキ
「一階でもニ階でもない夜 回送電車U」(堀江敏幸 中央公論新社)を読んでいて、オノデラユキという写真家のことを初めて知り、彼女に強く興味を感じた。 http://www.japandesign.ne.jp/GALLERY/NOW/onoderayuki/ 堀江氏は彼女のことを次のように紹介している。 ...続きを見る |
2007/09/27 09:45 |
小説家になれる条件
先日、「本を愛するひとに 「わたし図書館」のためのブックガイド」(桐島洋子監修 「BOOK PORT」編集部編 FELISSIMO出版)という本を読んでいたら、宇野千代がインタビューに答えて「ウソつきの人は小説家になれませんね。」と言っているのを読んで、それなら私には小説家になる資質があるかもしれないと思った。 ...続きを見る |
2006/07/13 09:43 |
「あたしはそのへんの無知な小鳥じゃないんだから」
「まだ七時よ」 彼女は朝はやい街が好きなのだ。朝はやい街をぬけ、白い息をはずませてここにやってくるのが。 「それに」 鏡ごしにぼくをにらんで、小鳥ちゃんはさらに言った。 「あなたたち、なにかというとキスばかりしてるのね」 おこるというより不満な口調だ。 「あたしの口がくちばしだとおもって」 ぼくはおどろいて、それからおかしくなって笑ってしまう。 「きみのくちばしはとてもきれいだよ。ほんとうにきれいなすきとおった赤で」 小鳥ちゃんはふくれているが、ぼくとおなじくらい、ぼ... ...続きを見る |
2006/06/30 15:33 |
「紅茶に添えられた、使われない角砂糖」
いつの間にか寝てしまっていた。目が覚めた瞬間、どっと涙がこぼれ、くしゃくしゃになってしまった。今日の夜はまるで「紅茶に添えられた、使われない角砂糖」のような気分だったからだ。 ...続きを見る |
2006/06/17 01:22 |
「あのひとたち、いいひとよ」
夕方うちに帰ると、小鳥ちゃんはもう帰っていた。いつものように玄関にとびだしてくることはせず、窓枠にとまって外を見ている。 「ただいま」 ぼくが言うと、 「おかえりなさい」 とだけ言った。 夜ごはんは気づまりなものだった。どちらもあまり喋らなかったし、小鳥ちゃんが野菜をついばむ気配や、ぼくがワインのグラスを持ちあげたりテーブルに戻したりする音、それに小さな咳払いなんかが、やけに耳についた。 「気をわるくしたのね」 とうとうがまんできずに小鳥ちゃんが言ったのは、ぼくが食後のり... ...続きを見る |
2006/06/16 00:52 |
「それならいいわ」
夕食を食べた後、テレビを見ながら寝てしまった。ふと気がついて起きた瞬間に、涙があふれた。そして、次の文章を読んでみた。 ...続きを見る |
2006/06/11 01:20 |
かけがえのないこの瞬間
夜中、おそくなってから雨が降りだした。世界じゅうを、すみずみまでずぶ濡れにしようときめているような雨だ。屋根をたたき、窓ガラスをつたい、といを流れ、木をふるわせ、土にしみこむ雨。べッドに横になって目をつぶっていると、手足がつめたく濡れてしまいそうな気がする。 「噴水のしぶきに虹がかかるのをみたことがある?」 横でいきなり小鳥ちゃんが言った。 「おどろいた。まだおきてたの?」 「ねてたわ。でも目がさめちゃったのよ。こんな雨だもの」 ぼくは枕元のスタンドをつけた。小鳥ちゃんと顔をみあ... ...続きを見る |
2006/06/10 01:11 |
以前として元気がないままだ。
ぼくは、小鳥ちゃんの元気のないことに気づいた。いつもはぴちゅぴちゅ喋りどおしなのに、ここニ日ばかり言葉数がすくない。とび方もどことなく弱々しいし、気がつくとものおもいにふけっている。 「またびょうきなのかな」 冗談めかせて訊いてみた。小鳥ちゃんは首を小さく横にふる。 「なんでもないわ」 でも、そう言ったあとでため息をついたりする。ため息をつくとき、小鳥ちゃんの小さな胸はいったん大きくふくらんで、吸った空気がいちどに吐きだされるのがみてとれる。やわらかな羽毛におおわれた、てのひ... ...続きを見る |
2006/06/09 22:58 |
すずめ
あのときはすずめだった。こげ茶色のきりっとしたからだ、小さくてまるい頭に、かしこそうな黒い目。やっぱりこんな雪の降る寒い朝にやってきて、みんなとはぐれてしまったのでしばらくおいてほしいと、言ったのだった。 ぼくとすずめは、結局一年半ほど一緒に暮らした。ぼくたちは、すごくうまくいっていたと思う。こげ茶色のきりっとしたからだ、小さくてまるい頭に、かしこそうな黒い目。 ・・・ ・・・まえの小鳥ちゃん―すずめも、ぼくはそう呼んでいた―は、ぼくが仕事から帰ってもとびだしてきたりしなかった。べッド... ...続きを見る |
2006/06/07 15:42 |
小鳥ちゃんは、おこるととても行儀のわるい言葉を使う
一度だけ、小鳥ちゃんにガールフレンドの悪口を言ったことがある。ひるま、ぼくが約束に遅れたことがもとで彼女とけんかになり、そのまま夜まで傷ついて気分だったのだ。 「だいたい彼女には杓子定規なところがあるんだ」 と、ぼくは言った。 「嫌味なオールドミスの素質じゅうぶんだよ」 小鳥ちゃんはひとしきり笑ったあとで、するどい声で、 「ひどいこと言うのね」 と言う。それでいてぼくが黙るとつまらなそうに 「なんだ、もうおわりなの」 と言うのだった。 雪の... ...続きを見る |
2006/06/03 09:48 |
「びょうきっていうのがどういうものか、あなたには全然わかってない」
「ほんとうにびょうきなの?」 ぼくが尋ねると、小鳥ちゃんはちょっと気をわるくしたように、 「もちろんほんとうにびょうきよ」 と言う。 「だったら医者にいかなきゃだめだよ」 ぼくが言うと、いかにもやれやれというようにため息をつき、 「わかってないのね」 と、つぶやいた。 「びょうきっていうのがどういうものか、あなたには全然わかってない」 いやんなっちゃうと、いう口調だ。 「びょうきっていうのは一日じゅうねていなきゃならないものなのよ。どこにもでかけられないの。一日じゅう... ...続きを見る |
2006/06/02 18:44 |
「あかるくてきれいなものが好きなの」
「ね、音楽をかけて」 小鳥ちゃんはときどきそう言う。小鳥ちゃんはモーツァルトが好きだ。ブレンデルのピアノは、すりきれるほどかけさせられる。あかるくてきれいなものが好きなの、と、小鳥ちゃんは言う。 小鳥はみんな音楽が好きなのかもしれない。まえの小鳥ちゃんはエラ・フィッツジェラルドが好きだった。サラ・ヴォーンもわるくない、と言っていた。 でも、まえの小鳥ちゃんと決定的にちがうこともある。 「あたしを外に出して」 小鳥ちゃんはときどきそんなことも言うのだ。ばたばたとびまわり、もうすこ... ...続きを見る |
2006/06/02 18:31 |
その日いちにち、小鳥ちゃんは無口だった
「お水をちょうだい」 小鳥ちゃんは言い、ぼくが冷蔵庫からミネラルウォーターをだそうとすると、 「水道水でけっこうよ」 と、きっぱりした調子で言う。 「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」 ...続きを見る |
2006/06/02 17:29 |
「ぼくの小鳥ちゃん」
午前中の仕事から帰った後、江國香織の「ぼくの小鳥ちゃん」を読んでいた。今までまだちゃんと読んでいなかったのだが、なんだか今日の気分にぴったりな感じがしたのだ。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/410133918X/250-5591220-6309825?v=glance&n=465392 ...続きを見る |
2006/06/02 17:26 |
新緑の5月
新緑の5月がやってきました。さつきや藤の花が咲き、私の家の庭ではすずらんも咲いています。空には鯉のぼりがたなびき、麦畑は青々として、田んぼには水が張られて田植えを待っています。朝出会う集団登校の小学生達の中の新一年生は、まだランドセルが重そうで、思わず微笑んでしまいます。昨日の昼に帰宅する時には、新一年生になったばかりのお孫さんが学校から歩いて帰ってくるのを家の前に出て待っているおばあちゃんとお母さんに出会って、心温まる気持ちになりました。それでは今の季節にふさわしい詩を紹介いたしましょう。 ... ...続きを見る |
2006/05/03 15:53 |
「田舎の子」
今日も本当にいい天気だ。少し冷たさの残る中を風を切って自転車で走るのは本当に気持ちがいい。田舎で、私くらいの年齢で自転車に乗っている人なんて他にはいないのだが、そんなことは気にしないのだ。職場までは自転車で5分弱と、こんなに好条件はない。 自転車に乗っていいことは、毎朝通り道の家の庭を眺めたり、すれ違った人達と笑顔で挨拶できることだ。小回りも利くので、あっちこっちのお宅に自転車で行く。今日も、書類を届けに行ったら車好きのおじさんが塗料の塗り替えの準備をしていたり、イチゴ農家のおじさんがトラクタ... ...続きを見る |
2006/03/24 16:01 |
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