一歩一歩
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作成日時 : 2008/09/01 00:00
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アフガニスタンで拉致・殺害された伊藤和也さんの遺体が無言の帰国をした。私はこの事件のことを思うと、ただただ悲しい。テレビで放映される伊藤さんの笑顔の写真を見る度に、何とも言えない悲しい気持ちになる。そして、このような純朴な青年には、きっと日本の社会は生きづらかったんだろうなあと思う。
紛争の続く言葉の通じない異国での死の危険との隣合わせの仕事がいかに緊張を強いられることだったか、それはかつて誰一人頼りにする人もなく都会で片言しか話せぬまま生きていた私には、多少なりともそれがわかるような気がするのだ。毎日深夜残業が当たり前のソフトウエア開発の現場にたった一人で送り込まれて、その中で事務職として生きていくのは本当に大変だった。大学まで出ているのにどうしてそんな楽な仕事をしているのかという批判の目をかわしながら、自分の信じる道を行くのは本当に困難だった。けれども私にはそれしかできなかったし、自分の仕事には大切な意味があると思っていたから、私は誰からも認められなくても頑張れたのだと思う。その私がリストラに遭ったのは伊藤さんと同じ31歳の時。私は瀕死の重傷を負い、長い年月を生きるしかばねとして生きねばならなかったが、神からまた再び生きることを許された私は、幸せな社会を目指して、伊藤さんのようにこれからも一歩一歩歩んでいこうと思う。
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