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森茉莉の作品を好きな人は多いと思うけれど、自分勝手な読み方をしている場合もあるし、本当に森茉莉を理解できているかということとは別物だと思う。その意味で現時点で森茉莉の理解者としては、詩人の白石かずこ、文芸評論家の磯田光一、国文学者の島内裕子に私は興味がある。 この中で、島内裕子氏の「廃園の茉莉」という論考(『KAWADE夢ムック 文藝別冊 総特集 森茉莉 天使の贅沢貧乏』所収)はとても興味深かったし、同時に私のような人間のこともきっと良く理解してくださる方だろうなと思ったのだった。島内氏のことは、実は20代の頃に『美しい時間−ショパン・ローランサン・吉田健一』(書肆季節社 1990)という本で既に知っていた。もともと私はローランサンが好きで興味を持っていたし、吉田健一の魅力を深く知ったのもこの本を読んだからだった。吉田健一については、それ以前に『金沢』を読んで非常に惹かれるものを感じていたけれど。けれど、「徒然草」の研究者だというこということが分かるだけで、当時の私は古典には典雅な雰囲気が好きだということ以外にほとんど興味も感じていなかったので、島内氏の文章にはとても惹かれていたけれども、それ以上興味を深めることなく、そしてその後私は会社をリストラになり10年近い引きこもり生活を経験した。 引きこもり生活が終わる頃、私は島内氏が放送大学の特別講義で森茉莉について小島千加子氏と対談をされていることを知り、叔父や姉に頼んでそのラジオ放送の録音テープを送って貰った。 http://www22.ocn.ne.jp/~juliette/media.html ←黒猫ジュリエットへの手紙 そして、島内氏がその対談をされている理由をとても知りたく思っていたら、その後出版された『KAWADE夢ムック 森茉莉 天使の贅沢貧乏』に、島内氏が「廃園の茉莉」という論考と「歴史を習った効果」という新発見エッセイを紹介されていることを知り、とても嬉しく思ったのだった。本当に好きなものと好きなものは必ず繋がっているのですね(^^)。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E5%86%85%E8%A3%95%E5%AD%90 ←島内裕子氏について 大佛次郎についてもそうだったが、やはり文学にも人にも出逢うときというのがあるのだと思う。私はリストラ・引きこもりという経験を経たからこそ、より一層森茉莉のことが身近に感じられるようになったのだと思う。 http://magnoria.at.webry.info/200801/article_87.html ←大佛次郎研究 ちなみに島内裕子氏の夫君は島内景二氏なのですね。現在、静岡新聞に「源氏物語」についての連載をされています。ミヒャエル・エンデや宮本武蔵、夏目漱石、森鴎外についての論考もおありだそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E5%86%85%E6%99%AF%E4%BA%8C ←島内景二氏について |
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