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昨日は午後から冷たい雨で、電話の向こうでこれから出掛けるといってはしゃいでいる友人のことが気がかりで、心配で心配でたまらなくなったりした。悪い人に騙されていたらどうしよう、マッチ売りの少女みたいに儚い夢で終わったらどうしよう、そんなことまで考えたのだけれど、悪く考えればきりがない、考えてみれば子どもじゃないのだし、本物と偽者の違いはちゃんと分かる人だから、と思ったら気持ちが楽になった。一夜明けて、今朝は寒いけれど、いい天気(^^)。なんとなくまた、江國香織の「ぼくの小鳥ちゃん」が読みたくなった。 http://www.shinchosha.co.jp/book/133918/ 「ぼくの小鳥ちゃん」 「まだ七時よ」 彼女は朝はやい街が好きなのだ。朝はやい街をぬけ、白い息をはずませてここにやってくるのが。 「それに」 鏡ごしにぼくをにらんで、小鳥ちゃんはさらに言った。 「あなたたち、なにかというとキスばかりしてるのね」 おこるというより不満な口調だ。 「あたしの口がくちばしだとおもって」 ぼくはおどろいて、それからおかしくなって笑ってしまう。 「きみのくちばしはとてもきれいだよ。ほんとうにきれいなすきとおった赤で」 小鳥ちゃんはふくれているが、ぼくとおなじくらい、ぼくのいつもどおりをたのしんでいる。台所から、彼女のいれるコーヒーの匂いがただよってくる。 その日は、しかし結局どこへもでかけなかった。大掃除をする、と、彼女が宣言したのだ。 「もうじき春だもの」 まだ寒いけれど、その寒い空気の粒の一つ一つに、たしかに春が含まれている、と彼女は言う。 考えてみれば、このお話は、今のこの季節のシーンで終わっているのだった。そして、この白い小鳥ちゃんは恋のキューピッドなのだ。私の役割ってやっぱりキューピッド、天使なのかな?(^^) |
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