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溝口健二の「雪婦人絵図」を最後の30分だけ見た。原作は舟橋聖一。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GETXRG/sr=8-2/qid=1164871891/ref=sr_1_2/250-5591220-6309825?ie=UTF8&s=dvd 昨日の「歌麿の五人の女」よりこの方がなじみやすかった。木暮実千代も綺麗だった。見ながら、たぶん溝口健二の映画は大人の男の人が好きなんだろうなあと思った。女性の私からはやっぱり「いい女だなあ」というような感想は抱けない。それに溝口作品の女性像は、現代では死語になった「耐える女」ではないだろうか。こういう女性は一般家庭にはいない。昔は妻は夫やその家族に仕える存在だったが、今は違う。「明るくて可愛い」が一番の美徳とされているし、サラリーマン家庭では妻が一番強いのだ。 以前、堀江敏幸が「姉歯の松は枯れ果てて」と言っていたが、「姉歯の松」とは何かと調べてみたら次のような伝説があることを知った。 http://magnoria.at.webry.info/200606/article_135.html 用明天皇のころ、全国から宮中の女官・采女(うねめ)を募り、陸奥国から選ばれたのが気仙郡高田の里(岩手県高田市)の武比長者の娘朝日姫だった。朝日姫は都に上がるときに慣れない船旅で体をこわし、陸路で都を目指すことになったが、姉歯の里にたどりついたころ重態となりついに絶命した。里人は朝日姫を不憫(ふびん)に思い、墓をつくって懇(ねんご)ろに葬った。その後、妹の夕日姫が代わりに都に上がることになり、夕日姫は、旅の途中姉の墓に立ち寄って供養のために岩蔵寺を建立し、墓に松を植えた。里人はこれを姉歯の松と呼び後世に伝えたという。 私は現在の采女にあたるのは、地方出の独身貴族の女性ではないかと思う。彼女らは一人で上京してきて何の後ろ盾もない。女一人で東京で生きていくことは本当に厳しい。そういう彼女らは、銀行などの大企業に就職したり、スチュワーデスになったり、秘書になったりしているのではないかと思うのだ。清少納言のような宮仕えもやはり後ろ盾を無くした女性達がするものだったようだ。地方出の女性は結婚に際してはやはり不利だと思う。なぜなら結婚は、一人の力だけで出来るものではなく、しっかりした両親や親族、共通の友人がなければ上手くいかないからだ。いくら大企業に就職できたとしても、一人暮らしで地縁や学閥に無縁な女性はやはり弱者なのだと思う。私の周囲のことを考えても、結婚しているのはほとんどが自宅通勤だった人達だ。結婚はやはりエネルギーがないとできないし、地方出の女性には帰る場もない。私のような中途半端な人間だけでなく、第一線でバリバリ働いていた人が突然リストラになり、故郷に帰って仕事もなく介護ヘルパーの資格を取ったが引きこもりから立ち直れず精神科に通っているという例もある。旦那様の定年後、旦那様の故郷に戻ってきたが、なじめず毎日泣き暮らしていたという人もいる。その人だって都会にいる時はずっと働いていたし、地域活動も熱心にしていたし、趣味もたくさんある人なのだ。このように都会と田舎の間には深い溝があり、それに落ち込んだらなかなか這い上がってこれないし、生きて戻ってこれなかった人もいると思う。 考えてみれば、就職だって、自宅通勤に限るとか、男性のように寮がないとか、地方出の女性には不利なことばかりではないか。高い下宿代を払い、会社のために尽くしても、一人の人間として幸せになれなければ何の意味があるのだろう。それも冷静に考えれば東京一極集中の弊害ではないか。もともと東京に住んでいる人間に都合がいいだけではないか。昔は大学を出たら地元のために尽くすのが当たり前だったはずだ。それが企業のため、国のために尽くすように仕向けられ、最後は自分のことしか考えない人間ばかりになってしまった。私達はやはり自分が住んでいる身近な地域のために努力しなければならないのではないのでしょうか。 |
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就職 資格 情報ナビ 2006/12/01 22:39 |
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