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help リーダーに追加 RSS 一人で夢を見ていただけではないのか。

<<   作成日時 : 2006/07/05 23:46   >>

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 気がつくとまた泣いていた…。雨が強く振っている。考えてみれば、電話も幻のようなものではないか。私には今まで現実というものが果たしてあったのだろうか…。苦楽を共にした仲間が果たしていただろうか。一人で夢を見ていただけではないのか。それもこんなに激しく夢を見なければならないほど私の現実は過酷だったのだ。私はまだ何も手にしてはいないのだ。
 今私が見ている世界もまるで現実感を失くしているかのようだ。サッカーを写している画面はまるで映画のように見える。グロッソのゴールを決めた後の形相が凄まじい。それと対照的なバラックの表情。ちょうどリストラに遭ったあの時がそうだった。フランスからの旅行を終えて帰ってきた時だった。会社に行くと誰もが私に冷たかった。何をやっても上手くいかなかった。上司や同僚からは人間に対して向けられたとは思えない恐ろしい言葉が浴びせられた。私は家に帰ることもできず、死を選ぶこともできずあの世とこの世の間をさ迷っていたかのようだった。眠りが浅く昼夜の区別も失くしていた。それでも1ヶ月間私は会社に通い、ついに家に帰った。最初の1週間くらいは寝ても深夜に何かに憑かれているかのように恐ろしくなって目が覚めた。ちょうど今頃の季節のことだった。私は一度死んだのだ。
 今、四方田犬彦の「摩滅の賦」「心ときめかす」という2冊の本を読んでいる。この人は映画が好きなのだ。なんて素敵な魅力的な文章を書く人だろうかと思う。私は映画はあまり見ていないのだが、映画がすごく見たくなってしまう。松浦寿輝もそうだが、この人達もきっと”夢の王子さま”なのだろう。

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