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おかしかったのは、私が氏の音楽をわかって行くと思われたら大変だと思って、(そんなこと思うはずはないのに)、雑誌のKさんにそのことを氏に伝えておいて貰ったが、行きの車の中でKさんが、「森さんは音楽がわからないので」と言った言った時、子供婆さんの私は怒り出し、「あら音楽はわかるけど、武満さんの音楽がわからないのよ」と言ったので、武満氏の顔を見るやKさんは訂正した。考えれば、他の音楽だってわかりはしないのである。そこで私は訂正を頼んだことをつくづく後悔した、という喜劇である。 ( 「ル・オルラと武満徹」(『私の美の世界』(森茉莉 新潮文庫)所収) 真のユマニテの人物は底なしに甘いが、又底なしにいじわるである。 (「反ヒュウマ二ズム礼賛」(『私の美の世界』(森茉莉 新潮文庫)所収) |
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