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help リーダーに追加 RSS 「ミツバチのささやき」

<<   作成日時 : 2006/06/21 14:15   >>

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ビクトル・エリセといえば、彼の「ミツバチのささやき」という映画は、映画にそれほど詳しくない私が見た数少ない映画の中の一本です。
http://www7.plala.or.jp/tenderness/cinema-1.html
日本での上映は1985年で、六本木シネ・ヴィヴァンで封切りされ、その後この手のミニシアター系の映画としてはロングランを続けたそうですが、私も姉と一緒に六本木に行って見たのを思い出しました。姉が見に行きたいと言ってそれに私は付いて行ったのだと思います。姉とは2年間一緒に吉祥寺のアパートで暮らしましたが、もともとあまり仲の良い姉妹ではなかったですし、同じ部屋にいてもあまり話さなかったし、一緒に遊びに行くこともありませんでした。姉は大学時代にはテニスサークルに所属していてその仲間と親しくしていましたが、私は2年生の途中からサークルには顔を出さなくなり、ゼミも顔を出さないし、同じ専攻の人達は、あまりに頭が良くて個性的なので近づくのもできないという感じで、授業で会うのは同じクラスの友達だけという感じで、学食も一人で食べたり、いつも一緒にいてくれる彼はいましたが、彼はサークルやバイトやボーイスカウトの活動で忙しくてあまりかまってもらえないので、淋しくてノイローゼ状態になってしまっていました。3年生になると姉は故郷の方に帰ってしまい、西荻窪のアパートで一人暮らしを始めたのですが、勉強もバイトもサークルも何ひとつ打ち込むことのできなかった私は、ときどき本を買ってきて読む他は眠っている時間がとても長く、世界は暗闇に包まれているという感じがしていたように思います。姉と一緒にこの映画を見たのは、ちょうどそういう精神状態の時だったように思います。「ミツバチのささやき」の中の情景は、あまりにもその当時の私の精神状況に似ていたような気がしますし、見終わった後にはなんとも言えない気分だったことだけを覚えています。姉と一緒に映画を見たのはこれまでの人生でこれ1回だけであり、一緒にお茶を飲んだのも30歳前に吉祥寺のパルコのマリアージュ・フレールでの1回だけです。その後一緒に西荻窪のアンティーク・ショップに行こうかという話になった時に、面倒くさくなってそのまま別れてしまったのですが、その時姉がなんだか淋しそうな顔をしていたのを覚えています。今は姉とは時々メールや電話で話しをして比較的仲の良い姉妹だと思いますが、それまではほとんど会話らしい会話もなく、一緒に分かち合う思い出も少ない姉妹だったのだと思います。

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